白内障=高齢の病気というイメージではないでしょうか。
たしかに6歳以上になると増えてきます。
ただ、1~2歳の仔でも白内障になります。急速に進行し、最終的に視覚を失うこともあります。
キャバリアやアメリカン・コッカー、プードルなどは特に注意が必要です。
6歳以上の仔は1年に1回はチェックを行いましょう。
上記に該当するわんちゃん達は若い時から眼に異常を感じたらすぐにチェックを行いましょう。
まず、眼の外貌を見させていただきます。
その後、眼圧測定を行います。
ここまで異常がなければ、散瞳剤を点眼します。
点眼して20~30分後に検査を行います。 白内障の有無、核硬化症の有無を診ます。
黒目の中心が白く見えますよね?
普通に散歩も行けますし、呼びかけてもちゃんと来ます。
でも、眼が白くなっているのが気になり、検査に来られました。
検査結果は核硬化症でした。加齢によるものです。
白内障ではなかった症例です。
下の4眼も核硬化症だった症例です。
白内障診断は、当院の眼科診療の中でも問い合わせが多い検査です。
眼が白い=白内障 そう思われている方が多いと思います。
でも実際は白内障以外で白いことが多いです。
気になる方はお気軽にご相談ください。
以下の犬種は多い傾向にあり、特に気にかけていただきたいと思います。
ただし、他の犬種でも白内障はあります。
アメリカン・コッカー・スパニエル | パグ | ミニチュア・ピンシャー | チワワ |
ジャック・ラッセル・テリア | ボーダー・コリー | 柴犬 | ペキニーズ |
トイ・プードル | マルチーズ | キャバリア | フレンチ・ブルドッグ |
ビーグル | ラブラドール・レトリーバー | パピヨン | ダックスフンド |
ヨークシャー・テリア | ウェルシュ・コーギー | シー・ズー | ポメラニアン |